競争したい人のための居場所

ゆるやかな社会になる一方で「甘やかしすぎだ」とか「競争が必要だ」という意見もあるかと思います。

それはさほど心配することではなく、劇的にがんばりたい人のためや競争の中で自分を高めたい人のための場所は残り続けると思います。Amazonがどれだけ発展しても、リアルの書店が完全にはなくならないのと同じです。自分にあった場所を選ぶことができるということです。

むしろ今までががんばりや競争に合わない人まで巻き込んでいたとも考えられます。

かつて世の中全体が成長している環境においては、数値化すれば大したことのないがんばりでも「がんばったから成長できた」という感覚が持てたでしょうし、その錯覚が良い方向に働いて景気も良くなった側面もあったかと思います。

歩くエスカレーターで歩いているのと同じで、自分の力以上のものが発揮できていたということです。

日本全体が後退していく中ではもう歩くエスカレーターに乗ることはできません。がんばらずに楽しくやっていくことが重要であり、それでもがんばりたい人にもそれなりの場所は確保されていくのではないでしょうか。