精神論は何がいけないのか

宗教も含め、精神に関することは都合よく権力者に利用されがちです。気持ちさえあれば辛いこともなんとか克服できるといういわゆる精神論、根性論もその一つではないかと思います。

精神論の良くないところの一つは、たいていは精神が左右するようなレベルに達していないことです。

本来精神の力が試されるのは極限までフィジカルを高めた結果、最後の紙一重を決めるのが精神力だということなのだと思います。それ以前に合理的で地味な努力でフィジカルを鍛えることが必要です。

精神に関することは地味な積み重ねをしなくても何かが変わりそうな気がするので、言う側も言われる側も納得させる力があります。ある意味では逃避の側面があるのかもしれません。

スポーツだけでなく日々の仕事や勉強も、健康面のフィジカルな土台を整えれば解決することが多々あります。

気持ちよりもまず物質的・肉体的なコンディションにフォーカスした方が良いのかもしれません。