先生の言う通りにやるなら先生はいらない

本を読んでいたら「部下が上司の言う通りに動くのなら上司はいらない」という文章を見つけてなるほどと思いました。

もし部下が思い通りに動くならマネジメントの役目は必要なく、完全にフラットなチームとtodoリストだけがあればいいはずです。言われた通りには動かないからこそ上司が状況に個々に対応し調整する必要があり、その多様性こそチームワークによる相乗効果なのだと思います。

ただ合理的な指示だけあればチームがうまくいくわけではないというのもポイントです。それぞれのメンバーは一人の人間としてもっと見てもらいたい、承認してもらいたいという欲求を持っていて、それをしっかり観察しフィードバックするのも上司の役目なのかもしれません。

教育においても同じことです。生徒が先生の言う通りにやるのならば先生の存在は必要ありません。言われた通りにやらないのが正常な状態であり、思い通りに動かそうとする方が不自然なことなのです。

生徒それぞれに違う考えや行動があることを理解して承認することで、それぞれの能力が伸びていくのではないでしょうか。