勉強は人生の手段なのか

勉強は苦しくつまらないけれども人生の次のステージに進むために必要で、だからこそ無理してがんばるのだという発想には限界が来ていると思っています。

勉強は人生の手段ではなく、勉強そのものを楽しめることや、身に付けた学びの方法で直接ウェルビーイングが高まることを目指すのが良いのではないかと考えています。

たとえば数学を勉強していて三角関数と円の関係が頭の中でつながって面白いと感じることや、学ぶ方法を知ることで仕事に活かされより楽しく働けるようになるといったようなことです。

勉強というものを、苦しみながら登る踏み台にするのではなく、楽しめて役に立つライフワークにすることができたら素晴らしいと思います。

そうはいっても、なかなか一般の生徒や保護者がそのような考えに確信をもって行動に移すことは難しいものです。専門家がかつての教育の慣習に安住するのではなく、今求められる教育をきっちり共有していき環境を構築していくべきなのではないかと考えています。