検索力は大人が勝っている

塾の先生に向いている人がいたとしても「自分は勉強を教えることはできない」と考えて遠慮してしまう人がたくさんいます。塾や学校に限らず、誰もが教育に関わってもらえたらいいと思っているので、こういったハードルを少しでも下げられたらと考えています。

実際には教えられないということはさほど問題にはなりません。知識だけを重視する勉強ではなくなってきているからです。

知識よりももっと大切な勉強の能力は学び方、たとえば検索力です。

よく中学校に上がると自分の子どもに勉強が教えられなくなったという話がありますが、単純な知識は現役の生徒に負けるとしても、検索力に関しては明らかに大人の方が優れていることが多いです。

生徒の同士の間でも検索力は大きな格差がありますが、大人は検索や情報の調べ方に関しては生徒に大きなリードを取っているのです。

口に出して質問できることが、検索窓に言葉を打つことはなかなか難しいということがあります。

たとえばこんな場面がよくあります。

「なんで小野妹子って男なのに子がついてるんですか」 「ちょっと検索してみて」 「なんて打てばいいんですか?」

というような場面です。実際には検索窓に「なんで小野妹子って男なのに子がついてるんですか」と打ち込めばいいのですが、検索になれていない生徒だとそれを知らないということもあり得るのです。

教えられないという固定観念を捨てて、検索さえできれば十分に勉強を見てあげられるのだということを強調したいと思います。