教えない授業をする

はじめて勉強を教える人は誰もが「教えられない」と思っています。その心理的ハードルのせいで、本来先生になるのにふさわしい人が先生にならないことは大きな損失だと思っています。

色々な人に先生という立場に挑戦してもらいたいという思いで、教えない授業について簡潔に説明してみたいと思います。

授業は生徒が自分で組み立てる

何も指示しなくても、自分から勉強ができるようになるとしたら、素晴らしいことです。自立して勉強できるようになることが塾としての大きなミッションです。

教えない授業では、先生が指示を出すのではなく、生徒が自分で授業内容を組み立てます。先生の役割は、生徒が勉強内容を決めるためのサポート役です。

話すことよりも聞くことが重要です。価値のある問いかけを投げかけて、それを承認してください。

知っていることではなく、導くこと

生徒に質問されて答えられなかったらどうしようという不安を持つ先生もいるかもしれません。

もし質問されて自分でわからなかったら、わからないことを当然のこととして認めてください。そしてどんな方法で解決していったらよいか、サポートするのが先生の仕事です。参考書を読む、検索する、先生に聞く、別の先生に聞くなどたくさんの方法があります。

先生が自分自身で答えなければならないということはありません。あくまでも生徒を中心として、生徒が解決できるために何ができるかを考えていきます。