どうやったらやる気を維持できるのか、という悩みを持つ人は多いようです。それに対しては「目的を明確にする」「場所を変える」など様々な解決策が編み出されています。
しかし、モチベーションは持つ必要がないという考え方もできるのではないかと思います。
勉強にせよ仕事にせよ、やることが本体でモチベーションは付属品であるからです。やること自体が魅力のないことだから、モチベーションによって引っ張り上げる必要があるのです。
そう考えるとモチベーションがなくてもやるべきことをできるのが理想であり、モチベーションに依存しなくてはいけないのはそもそも苦しいことだということになります。
たとえば靴を脱いだり履いたりするのにモチベーションは必要ありません。完全に習慣化されているからです。しかし家に入るたびに玄関のドアノブを乾拭きするという新たな行動を習慣にするには、モチベーションが必要です。慣れないことですし、それなりに面倒なことだからです。
このように、モチベーションはできるだけ小さい方が継続しやすく、ゼロモチベーションが理想なのではないかと考えています。
モチベーションを小さくするために必要なことは、一つは習慣化してモチベーションを意識する必要がないほどに身体化すること、もう一つはやること自体を楽しくするもしくモチベーションを持つ必要がないくらい楽しいことだけに取り組むということなのではないかと思います。