なぜ違いを受け入れるのか

漢字は中国の文字を取り入れ、カタカナ語で英語を取り入れたように日本は様々な外の世界を受け入れて発展してきました。違いを受け入れるのは得意なはずです。

いまの世界の流れはいわゆる多様性、違いを認めるという思想が急速に加速しています。

しかし学校をはじめとする子どもたちへの教育はどうでしょうか。たとえば頭髪、服装に関して、皆すべて同じことするのが正しいことと定義されていないでしょうか。議論もなく一つの正解を作ってしまうと、正解以外を認めず他を排除しようとする思考が生まれます。

違いを認めない世界は、正解がある世界ということもできます。正解がある世界は、何が正しいか考える必要がないので精神的に非常に楽です。いわば「正解に逃げる」 ということが行われているかもしれません。

違いを認めない世界は無用な争いを引き起こします。多様性を認めるという思想はただ一時の流行ではなく、言葉にすると陳腐に聞こえるかもしれませんが、争いのない平和な世界を目指すために必須の思考法なのです。