笑いの質も変化している

多様性を認める社会に変化しつつある中で、ビジネスなど公式の場だけではなくお笑いの内容においても変化が生まれ始めているように感じます。

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容姿であれば美しいか醜いかというように、ここまでが普通でそれ以外は排除されるものという風に見下す笑いは衰退していきます。いわば正解と不正解のマルバツ思考をして、そのギャップを笑いにするのは難しくなるということです。

これは理性で我慢しているのではなく、多様性を認める視点を持っていれば見下すような笑いは心の底から笑えなくなってくるという性質のものです。

単に規制が厳しくなって窮屈になるという意味ではなく、もっともっと自由で面白いことができるようになるということかもしれません。

今は亡き立川談志「落語とは人間の業の肯定」とよく言っていました。人間は愚かなことをするけれども、可笑しなことだと笑いに変えて、人間その程度のものだけどそれでいいじゃないか、という姿勢です。

理想に近づかなければならない、正しい姿でいなければならないという強迫観念から、少しでもずれている人を見つけると嘲笑の対象にするという精神構造が、幼稚なものだという認識が広まっていけばよいと思います。