大人も「なぜ勉強するか」に悩んでいる

生徒たちがよく言う「何で勉強しなきゃいけないの?」という問いに対しては、大人もはっきりとした答えを持っていないどころか、大人自身も悩んでいるのではないかと思います。

もっともらしい答えは「将来就職する時に有利」「子供は学校に行って勉強するのが仕事」などというものがありますが、それが真実ではないことはよくわかっています。

仕事をしていれば大学を卒業していなくても優秀な人がたくさんいることがわかりますし、これだけ情報が簡単に手に入る状況において、学校に行く意義も薄れてきています。

もし別の答えとして「何かを学ぶというプロセスが大切だ」というものがあったとしてます。本当に学ぶプロセスが重要ならば、しっかり学べていればそれで十分なはずなのに1点刻みのペーパーテストで勉強を評価されるというのは違和感があります。現実のシステムとしては受験制度がありペーパーテストが存在します。

そのために真正面から学ぶプロセスが大事だとは言いにくい状況で思い悩むのです。

たくさんの大人がある程度の勉強への理想をもっているものの、システム的にはそれを実現できていないと言うこともできるかもしれません。