ペーパーテストで点数化するという発明

脱ペーパーテストを目指していますが、ペーパーテストが無意味ということではなく、点数化するという発明にもかつては大きな意義があったと考えています。

ひとつの大きな意義は、勉強に興味がない人も興味を持てるようになったことです。100点満点というゲームにすることによって、勉強自体には興味がない人も勉強に関われるようになりました。連立方程式がどうこうという話題には興味がなくても、100点中の90点という話であれば参加することができるからです。

このように勉強に誰でも参加できるように裾野を広げるという大きな意義があります。その意義を認めた上で、ペーパーテストからは卒業していくべきだと考えます。

進学率を見ても実際の肌感覚としても勉強をする生徒の数はかなり増えています。もはや裾野を広げるという段階ではなくいかに成熟させ質を高めるかという段階にきていると思います。

学ぶ意義や本質はペーパーテストでは見えない部分が多いので、自己評価や先生の見取りによる柔軟な評価が必要だと考えています。