学力格差は問題ではない

〇〇力の差が学力格差につながる、だから何か対策をしなければならないというような話があります。

見落としてはいけないのは、これはペーパーテストができるのが良いことだという前提のもとの議論です。その前提は本当に正しいのでしょうか。

共通認識を得られているのなら良いのですが、議論なしで正しい前提として置かれているのならば浅はかな考えとも言えます。

たとえば記憶力は生まれつきの能力が人それぞれあります。記憶力が良い人が価値があるという絶対的な価値観を作ってしまうと、当然ながら記憶力が悪い人は価値が無いということになります。

もっと世界は複雑で曖昧な気がします。記憶力が良い人も悪い人も世の中で生きていて価値があります。幸福感を味わうことができます。

学力が高いことが重要なのではなく、高くても低くても受け入れられる心の姿勢が人生を大き左右するものだと思います。

学力格差自体が問題なのではなく、学力が低いことで存在を認めてもらえない方が大きな問題ではないでしょうか。