高圧的でもなく、同レベルの友達でもない関係を作る
指示命令や管理をするタテの関係は良くないと考えた結果、ただの同レベルの友達としての付き合いをしてしまうことがあると思います。本来あるべきは高圧的でも同レベルでもない、自他分離のできた状態ではないかと考えています。
「少し若い大人」としての生徒たちとどのように関わっていけばよいのでしょうか。
コントロール、支配
指示命令や賞罰などでコントロールしたり支配するのはうまくいかないことが多いです。特に今の時代の生徒においてはその傾向が強まっています。
コントロールや支配は、相手は自分の所有物であるという概念です。
同調、無思考
タテの上下関係が良くないとなった時に、とにかく何も否定せず安易に生徒に同調してしまう物分かりの良い友達のような付き合い方になりがちです。
これは相手の所有物になるということです。自分自身は何も考えなくてもいいのである意味ラクなのかもしれません。
少し若い大人である生徒は、まだ成長できる未成熟な部分を持っていますが、同調することでは生徒を成長させることができません。
自他分離
ではどうするかというと、大人としてはっきりと主張することだと思います。
自分と他者を分離してとらえ、自分が違うと思えば同調せず明確に主張すればよいのです。
主張するということは、相手を屈服させることではなく「私はこう思う」と伝えることです。その表現を相手がどう解釈するかはこちらが介入できる領域ではありません。
このように、自他分離した関係づくりが大人と少し若い大人をうまくつなぐ関わり方なのではないかと思います。