お金があるから使うのか、無くても使うのか

何にどれくらいお金を使うかは、人それぞれ考え方が違って面白いものです。

実際にその人がいくら持っているかではなく、心のあり方や思考によって使う使わないが決まっているのではないかと思っています。

思い出すのはビートたけしが語る、お母さん(北野さきさん)のお金にまつわるエピソードです。

うちは貧乏だったけれど、母親は商店街で投げ売りをしているような店には、絶対に並ばなかった。どんなに遠い店でも、1円のお客を大切に扱う店に通っていた。

自分自身が貧しくても、守るべきポリシーに忠実にお金を使っていくという姿勢が胸を打たれる話で、記憶に残っています。

収入や資産の多い少ないを気にするようなお金に振り回される生き方ではなく、人間として本当に満足できることは何なのかを考えさせられます。特に、貧しい状況でもしっかり使うべきところに使うというのは心のあり方として良い状態ですし、見ていて格好良いものです。

誰だって、金は欲しいに決まっている。だけど、そんなものに振り回されたら、人間はどこまでも下品になるというのが俺の母親の考えだった。

お金が無いから使わないというのではなく、本当にお金をかけるべきかそうでないかの判断するトレーニングだと考えて日々の行動に反映させていきたいものです。