時代がゆとり教育を求めている

ビジネスにおいてはタイミングが重要で、あまり先進的すぎるものを投入しても時代がまだついてきていないためうまくいかないということが多々あります。

教育に関しても同じで、2018年の今であればゆとり教育が保護者や世の中から歓迎される可能性が非常にあるなと肌で感じています。

端的に表すなら、時代が勝間和代からイケダハヤトに移行していると考えることができるかもしれません。

ゆとり教育が実際に行われ、メディアからの批判を受けていたのは2000年から2010年ころですが、2007年に発行された勝間和代の本タイトルは

「効率が10倍アップする新・知的生産術」

です。この本以外のタイトルだと、「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」「自分をデフレ化しない方法」などがあります。いずれも生産性を上げてお金を稼ぐことで豊かになろうという趣旨のもとで書かれた本でした。

今思えば、そういった価値観が支持される時代にゆとり教育を実践してもうまくいかないのはどこか納得できる気がします。

そして時が進み、2014年からのイケダハヤトのブログタイトルは

「まだ東京で消耗してるの?」

です。都会でがんばってお金を稼ぐのはちょっとダサいという価値観が共感を生んでいます。

そんな今であれば、ゆとり教育はむしろ時代が求める教育なのではないかと思えてきます。

学歴やお金があっても幸せにはなれない、そしてコンピュータが発達して外国人労働者がたくさんやってくる時代です。本当の豊かさとは自分のやりたいことをやることではないかという価値観がどんどん浸透してきているように見えます。

私は次の学習指導要領をとても良いものだと思っていますが、現状の日本の価値観と悪い意味でのギャップが生まれなければよいなと思っています。