評価のために学習しているのか

教育には目的があります。「社会に出て役に立つこと」を学ぶのが良いというのはほとんどの人が同意する共通認識ではないでしょうか。

つまり、教育の成果はより気持ちよく生きていくことや、あるいは自分の望む死に方を選ぶことでもあるかもしれません。いずれにせよ、幸福な人生を歩むことが教育の成果であるはずです。

それにも関わらず現実ではテストや学歴などが成果として見られています。

評価は成果ではありません。評価が良ければ目的が達成される訳ではなく、いつでも何度でも本来の目的に立ち返って軌道修正する必要があります。

本来は「目的」のために「学習」し、学習に対して「評価」をすることで目的の進み具合を確認するものです。「評価」のために「学習」し、それを評価するのでは目的を見失ってしまいます。

実際の現場では評価の方法を変えていくことが必要だと思われます。ペーパーテストに偏るのではなく、先生の目による見取り評価や自己評価を重視していくと良いのではないでしょうか。