日本の教育システムは組織が多すぎる

日本の学習指導要領は時代の背景や経済界からの要望などが考慮された優れたものだと考えています。しかしながら、学校や塾などの教育現場がそれをうまく実行できているかというと、そうではありません。

現場が変わるまでのプロセス

指導要領が実行されるまでに、中間に入る組織が多すぎます。文科省の学習指導要領が発表されてから、教科書業者、教育委員会、各学校の方針、各教師への周知という風に非常に面倒でロスが多いです。

現に大学入試改革が行われている理由も、これらの中間の組織をじわじわと変革していくのでは埒が明かないため、入試から一気に変革していこうという文脈で行われています。

教科書に依存度が高い

指導要領には教科書や入試に対応するべきという文言は無いはずですが、日本では教科書の通り進め無くてはならないという意識が強いです。日本の教師の教務力は質が高いとされていますが、その一方で教科書通りやらなければならないという権限の少なさが目立ちます。

比較として、フィンランドのNational core curriculumは非常に内容が少なく、その分学校に様々な決定権が与えられています。

指導要領をより忠実に実行する

教育を良い方向に変革するとしたら、学習指導要領に準拠する形で進めていけば良い成果が出ると思います。

その変革をスピード感をもって生徒や保護者の納得感を得ながら、ファイナンスまでしっかり実行していくことができるのは、学校という形ではなくベンチャー企業アントレプレナーなのではないかという気がしています。