課題設定は主体的な根拠を添える
勉強する時に、まず今日は何をやったらいいか課題を設定します。
何を、どういう方法で、なぜやるのか、を対話しながら考えていきます。
なぜやるかについては、たとえばこのような例があります。
- 問題を問いて定着させたいから
- 完全に暗記したいから
- なんとなくやりたいから
自分で考えて課題設定することは素晴らしいことです。
なんとなくやりたい、というのも否定するべきではありません。言語化できていないだけで、好奇心からやりたい感じているのかもしれませんし、それを止めることは学び方を学ぶ上で有害な行為です。
よくある疑問は、何のためにやるかと問いかけた時に「宿題だから」とか「前回の続きだから」という受け身に思える答えが返って来た時の対応です。
学校の宿題を授業の中でやることを禁止している塾もあります。しかし生徒中心主義の考えからいうと、学校の宿題であろうと塾のテキストであろうと大差ありません。
それよりも重要なのは、生徒が主体的に決定したかどうかです。宿題だからといって、受け身だとは限りません。
学校の宿題は、内容の定着よりも自己管理能力を高める意味合いの方が大きいです。時間のやりくりという意味で塾の授業時間を使っているのであれば、主体的に考えた結果の課題設定として、承認してあげるべきです。
なおかつ宿題であっても内容をしっかり考えたり覚えながら進めることができれば良い勉強法になります。
表面的なことだけでなく、対話の中から深い理由を探っていくべきです。
前回の続きだから、という答えに関しては、一度時間をとって課題設定を再確認すると良いかもしれません。生徒にとっても講師にとっても有益な対話になります。
課題設定のなぜ?に答えられなかったり、主体的でない理由なら、もう一度課題設定を見直すコーチングをするべきかもしれません。