気持ちの切り換えコストは多めに見積もる

気持ちの切り換えにかかる精神的コストは、思ったよりも大きく見積もって計画したほうがいいなと感じています。

気持ちを切り換えるという単純なことに思えるのですが、この負担は決して軽視できません。

たとえばダラダラしている状態から勉強に取り掛かるまではすごく気が重くても、やり始めてしまえばさほど苦痛ではないというような例が想像しやすいと思います。

これを「がんばります」という言葉でなんとかしようとしますが、がんばってなんとかなるほど小さいことではない、と考えた方が良さそうです。

肌感覚ですが、気持ちの切り換えには何かの作業30〜60分に相当するエネルギーが必要だと考えたほうが良い気がします。

できるだけ切り換えコストを発生させないようにするのは、習慣化して意識しなくても実行できる状態にしたり、タイマーを使って切り換えるきっかけを外部化することです。

切り換えをするのは精神を消耗するので、とにかく自分の意志を使わないでできる方法を探すということですね。

季節ごとのイベントや慣習も、実はそういった切り換えコストを軽減してくれるものだと考えると非常に合理的なものなのかもしれません。