依存されないことが先生の最終目的

人は誰かに依存したい気持ちがあるのかもしれません。教育する側にとっても頼ってもらえることはうれしいものです。

しかしそれではお互いに依存しあう関係で、どちらかが欠けると一気に道を見失ってしまう可能性があります。

深く相手を思えば思うほど、いかに自分から離れていけるかを考える必要がでてきます。

情報の非対称性

いわゆる先生というのは、生徒よりも価値のある知識を持っているという前提が置かれがちです。

先生は情報を持っているから、近くに居なければならないという構造はやや時代にフィットしていない感覚があります。情報の非対称性は崩れてきています

たとえば、ある予備校の先生しか知らない試験対策があるので、より多くのコマ数を受講する必要がある、というような場合です。受講するごとにどんどん信頼が増して依存度が高まっていく構造です。

自灯明

仏教の言葉で自灯明というものがあります。他人に頼らず、自分で自分の歩く道を照らしていくという意味です。

自らを照らす方法を身につけさせるのが先生の役割で、最終的には依存せず親離れしていくことを目的としているのかもしれません。