がんばらなくていい上手な方法を考える
10年前、勝間和代が言っていた努力せずに楽をするのではなく、いかに楽に努力するかが重要だというような言葉が、当時大学生だった私には衝撃的だったのを今でも覚えています。
がんばることへの違和感
かねてから「がんばる」とか「努力する」という言葉に、感覚的な違和感をもっていました。
小中高の学校生活の間、がんばることが管理や懲罰的なシステムと結びついているように見えたからかもしれません。
たとえば、勉強でも生活面でも、大人に言われた通りにやるのが正しいことで、何も考えず100%の力を出せというような価値観に違和感を覚えたのだと思います。
「がんばらない」は怠惰ではない
塾で生徒と関わってみて初めてわかったのですが、
「がんばらない」ことは「 怠惰」ではない
ということです。
がんばらなくても適切な関わり方をしていれば、怠けるようなことは想像するよりもはるかに少ないのだということを発見しました。
たとえば、生徒たちがいくら勉強が嫌いだと言っていても、塾という場で「やるのもやらないのも自由だよ」という自己決定権を与えて放っておくと、個人差はあれどもかなりの割合で自分から勉強に取り組んで何かしらを学んでいます。
サボったとしても自分の選択でサボったのだということを認識して、その後に活かすことができます。
反対に外部から管理されると他人事になって、怠けることを覚え始めるのだと思っています。
がんばらずにうまくやるというのは、他人と比べたり、常に100%の力を出そうとするようなものではなく、いかに効率的に、持続可能なペースでやっていくかということなのだと思います。