口うるさく注意するほど自覚が薄れる
「勉強しなさい」という注意は効果のないものだというのは皆さんよくご存知かと思います。
命令、否定、禁止は自覚を奪う
外部から注意されればされるほど、自分の悪い点についての自覚は消えていきます。これは仮に注意を聞き入れたとしたとしても同じことです。
たとえば「勉強しなさい」と親から指摘されたとたん、他人事になってしまいます。
自覚を促す
中学生くらいになると、自分の状態についてダメだということは自覚しています。
「(自分は)このままだとダメだなぁ」と思っているのに、「(親が)ダメだと言っている」という思考が入ってくると全く台無しです。主語が自分ではなく、他人になるからです。
本人にダメだという自覚があるのと同時に、改善したい気持ちもあります。もし自分から認識することができたら、次の行動をどうするか考え て実行に移すことができます。
これは自己の内部から行動変容する大きなチャンスです。
せっかく自覚して行動を変えることができるチャンスなのに、外部からの指摘されると芽は摘まれてしまうので、うるさく注意しない方が良いのです。
そのかわりにできることは、本人がどう認識しているかを問いかけることです。相手の行動や気持ちを否定せずに「どう思う?」と問いかけることで、自分の考えを振り返るサポートをすることができます。