地方だからこそ知り合いを頼ったビジネスをしない
地方では人間関係が濃密です。だからといってビジネスで知り合いに頼んで買ってもらうということは、サービスの質という点ではマイナス効果になると思っています。
知り合いは大した影響力がない
どんなに知り合いが多い人でも、知り合いのパワーはすぐに枯渇します。
1人が安定して人間関係を保つことができる限界の人数は150人と言われています。これはダンバー数と呼ばれています。
人並みの生活をするためには、低めに見積もって売上が¥500,000必要だとして、それをダンバー数で割ると
500,000 / 150 = 3,333.33...
となります。
つまり、毎月必ず、全員から、¥3,333をいただかなければ人並みの生活ができないという計算になります。
¥3,000をいただくことがいかに難しいかは簡単に想像できます。HuluやNetflixで映画見放題が¥1,000の時代です。知り合いが多いとしても、頼りにするには無理があるのではないでしょうか。
質に妥協が生じやすい
もし知り合いのコネで売上が立ったとしても、それは商品の力ではなくチャネルの力です。
ITベンチャーでいうと、営業部門の人数だけが多くてエンジニア部門が手薄な会社に似ています。
チャネルの強さだけで勝負すると、プロダクトやサービスの質に妥協が生じやすい構造になり、長期的に見るとリスクがあります。
他人に訴求できる魅力を磨く
地方だからこそ、知り合いではなく他人にどう振り向いてもらうかを考えていかなければならないのだと思います。
たとえば店舗の立地が重要だと言われるのも、いかに他人に訴求できるかという話なのです。
ネット時代では物理的な距離に関係なく、他人との接点を持つことができるようになりました。これらの状況からも、より客観的な他人視点を持っている人が有利になってきていると言えます。