EdTechの悲しい使われ方を見た

学習を記録したり管理するアプリを導入している学校があり、生徒に少し見せてもらいました。

生徒は日々の学習時間や内容を記録していて、それに対する担任の先生からのメッセージが届いていました。

その内容は「記録を忘れています。今すぐ書きなさい。」「この勉強量で合格できると思っているのですか?」といったものでした。

そんなネガティブなやりとりばかりなので、一切記録しない生徒や虚偽の記録をする生徒が多いということでした。

せっかくのアプリが、叱責をするためのツールとして使われているようでした。生徒の視点から見ると、スマホというプライベートな領域にこういった逃げ場のない圧力はキツいなと思いました。

アプリの問題というわけではなく、人と人とのコミュニケーションの問題です。信頼関係を壊すためにアプリが使われているように感じられました。

テクノロジーで教育を”悪く”する可能性があるという現実を見て、とても悲しかったです。使う人次第ですが、強制や管理といった前時代的な意味のないことに、テクノロジーが使われているのが非常に心が痛みます。

EdTech界隈がより良い方向に進んで欲しいという気持ちと、自分もそこに加わっていきたいという気持ちが強くなりました。