強い人よりしなやかな凡人が求められる理由

剛よく柔を制すという言葉がありますが、これからの時代は強い人よりしなやかな凡人を育てる教育が必要だと考えています。

現実的な理由

物質的な理由として、少子高齢化という大きな問題があります。

かつては競争やふるいにかけるようなシステムで一部の強い人を育成して、その人たちに周りも引っ張り上げてもらうということができました。発展途上国的な思考回路とも言えます。

これからの時代、いわゆる人口オーナス期では生産人口が少ないため、一部の優秀な人を頼りにすることができません。絶対的に数が足りないのです。

古い思想から脱却する

限られたエリートを生み出すのではなく、すべての人を底上げしていくことが重要です。

女性、障がい者、外国人など多様なバックグラウンドを持った人たちのパワーをかきあつめて、なんとかやりくりしていかなければならないのです。

優秀な人を育成するシステムよりも、普通の人が合理的に動けるようなシステムを構築する方が優先度が高いのではないでしょうか。