思考も飽和するかもしれない

20年以上前から言われていて今では常識的ではありますが、人間よりコンピュータの方が記憶力では上回っています。

だからといって、人間が記憶しようとする行為がムダかというとそうではありません。どのようにして学習するかをトレーニングすることは重要なことです。

人間は行動はほとんどが習慣的なものだと言われていますが、悪い習慣を直すというのは新たに良い習慣を学習するということです。そういった学習のためにも練習は必要です。

ですからコンピュータが記憶が得意だからといって、人間が記憶する練習をするのはムダにはなりません。

しかし、最近ではさらにコンピュータの能力が上がっていくという予測があります。単純な記憶ではなく、人間にしかできないと思われていた複雑な思考を、コンピュータができるようになるだろうと言われています。

これによって今まで人間が必死に頭やあらゆる感覚を使って鍛えてきた論理力や判断力も、コンピュータには負ける部分が大きくなってくるということです。

しかし、これも記憶と同じように、一人一人の人間がトレーニングすること自体には意味があります。

さすがに単純な暗記力でコンピュータと対決しようとする人はいません。思考に関しても同じで、コンピュータに負ける部分では勝負をせず、時代の状況を見て注力すべきポイントを選んでいくべきです。

そして、記憶も思考もコンピュータで可能になったあとは、人間に何が残るのでしょうか。その一つが人間の内部にある美意識だというのも一つの答えなのではないかと思います。

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