勉強「させる」から「引き出す」へ
教えることは不可能だという記事を書きました。
それと同じように、勉強させることも不可能ではないかと思っています。
「させる」ことができるのは作業的なものに限られていて、思考させることは難しいです。
そして勉強する意味は単に問題が解けるようになることではなく、学ぶための方法を学ぶということだと考えると、作業させることで得られるものはあまりにも少ないと感じます。
周りができることは、勉強しやすい環境を整えて、学びを促進することです。環境というのは物質的なものももちろんですが、人間としての関わり方も非常に重要です。
根性論として、しごきをいれると強くなるという考えがあって、辛い経験をしないのは甘やかしだという意見もあります。
しかし、しごきを入れなくても、適切な自己肯定感を育むことができれば自分から学ぶことができます。その意味で、最も大切な環境は人間環境なのかもしれません。
塾もまた、勉強「させる」場所ではなく、勉強しやすい環境を整えて「引き出す」場所にしていきたいと考えています。