小さな思考でも評価する

どんな小さな思考でも、評価され促進されるべきだと思っています。

しっかり思考できているかは、問題のマルバツのみによって判定することができるという思想もあります。正しい思考をしていれば自ずと問題に正解することができるのだから、マルがつくまで思考を質を高めるべきだという理屈も理解できます。

ただし、もっときめ細やかな観点で思考を評価することができたらいいなと思っています。

たとえば問題を解いた時に、バツではあるものの着眼点が良ければ評価するべきですし、問題を考えてみて挑戦したこと自体を評価していくスタイルの方がより学びを促進するのではないかと思っています。

小さな思考でも、それが認められればどんどん新しい思考を試してみようと挑戦するようになります。

逆に、意欲をそぐようなバツのもらい方をし続けると、形式的にマルをもらうための丸暗記しかできなくなります。たとえば漢字のトメハネのほんの小さなことでバツにされるようなケースがこれにあたります。

そう考えると、問題にマルバツをつけることがそこまで重要な意味をもたないのではないかという考えも生まれます。

ましてや世の中は正解のない問いばかりなのですから、そこに取り組むために必要なのはマルを獲得することではなく、途中のプロセスを学ぶことなのではないでしょうか。