夢はなくてもいい、ない方がいい

夢を持っている他の誰かをサポートするのは素晴らしいことです。よく夢や目標を持つようにと言われるわけですが、実際はそんなことはありません。

自分自身が夢を持つのではなく、夢を持っている人をサポートするというのは非常に世の中にとって重要なことです。

夢を持っている人が周りに見つかるかという問題なんですが、これに関しては視点を変えるとすぐに見つかります。いわゆる普通の会社は夢を持っている人だと考えられるからです。

会社というのは利潤を求めて活動していくわけですが、それは誰かの役に立って対価をもらうということです。会社はどのようにして社会に貢献したいのかというビジョンを持っています。これが夢に当たるものです。

ですから、ごく一般的な「働く」ということはその会社や経営者が叶えたい夢をサポートすることにつながります。働くというのは誰かの夢を支えるということでもあるのです。

夢や目標を持つことはもちろん素晴らしいことですが、誰にでもできることではありません。むしろほとんどの人は夢や目標もないまま生きていきますがそれも素晴らしい人生です。

夢を持つ側か支える側かは役割の違いであって、どちらが優れているとか劣っているという問題ではありません。

むしろ世の中全員が夢を持ってしまったら困ったことが起こります。誰かが叶えたい夢というのは他の人の支えが必要です。個人競技のスポーツですらコーチや栄養管理をするスタッフなど周りの応援がなければ達成できません。

ですからサポートしてくれる他の人、言い換えると夢を持っていない人が重要なのです。全員が夢をもってしまったら誰かにサポートしてほしいとお願いしても「私は自分の夢で忙しいので」と断られてしまいます。

夢のある人と同じかそれ以上に夢をサポートする側の人の存在は重要です。