物はいつか壊れる

最近は物について考えています。物はいつか必ず壊れるというそこを基準に考えていくといいのかなと思っています。

いつか壊れるのであれば最初から壊れる予感がするものを買うという方法があります。どういうことかというと、天然素材をできるだけ選ぶということです。例えば無垢材やガラスのように壊れるのが想像できるものを買うと良いと思っています。そういったものは傷ついたり壊れたりしても、「木だから壊れた」「ガラスだから壊れた」というふうに直感的に理解することができます。

その一方でプラスチックや合成樹脂みたいな素材は、壊れることがもともと予感できないのに壊れてしまうので何かちょっと引っかかるものがあります。ですから明らかに素材としてこれは壊れそうだなというものを買ったほうが、長く使う上ではいいんじゃないかと考えています。

もう一つは中古のものを買った方がいいんじゃないかということです。なぜかというと、新品の物は作り手から使い手までが一直線になっていて、心理的に重い感じがするからです。もし自分が壊したら、作り手から壊すためにダイレクトにやってきたのではないか、ということを考えてしまいます。

その一方で、中古のものというのは何人かの人を経由しているということで、壊れた時に「たまたま自分の手元で壊れるタイミングだったんだ」というような納得感を持つことができます。その方が心理的には楽なんじゃないかなと思っています。

そういう意味で、安いから中古を買う以外の理由として、心理的に楽だから中古を買うという選択肢もあるんだなと最近考えています。

いずれにしろ、物を長く使っていけばいつか必ず壊れるので、どういうものを買うか、どうやって買うかまで考えたほうが良いのだと思います。例として、天然素材を買うとか、中古のものを買うという方法がいいのかなと考えています。