基準を変えることの難しさ

ゆとり教育の賛否はありますが、根拠のある一定の結果が出る前に批判によってしぼんでいってしまった感があります。

いま日本の教育が変わろうとしていますが、新しい基準、新しい視点を受け入れてもらうことは非常に難しいものですから、慎重に説明していかなければならないと思います。

お母さんたちは時代に敏感で変化に強いので比較的すんなり受け入れてもらえます。一方で変化に弱いいわゆるおじさん層への説得は非常に難しいものです。

たとえば英語の4技能でスピーキングやライティングが重視されてくることについて、「それだと会話はできるけど文法が全然理解できてないじゃないですか」という人にどう説明するのが適切なのか悩むところです。

筆記の評価の比重が下がるということを説明すればよいのか、それとも「今までの価値観が壊れるのが怖い」という感情をケアしてあげることが適切なのか悩むところです。

的確な段階の踏み方や表現の方法をよく考えていかなければならないと思っています。