道具を選ばない練習

日常生活で不便を感じることはよくあります。それに対して2つのアプローチがあります。1つは便利なものを探していくもの、もう一つは不便なことにも慣れてしまうというアプローチです。

便利なものを探す方がまず先に頭に浮かぶと思います。

たとえばスマホを持っていろいろなことができるようにするようなことです。

昔は待ち合わせする時には何時にどこの場所でという連絡を事前にしておいて、気長に待っていたものです。今はスマホでチャットしながらGPSで位置を共有すればいいだけなので、昔はよくあんなに忍耐強く待てたものだと思います。

スマホの動作もサクサク快適になりました。昔の携帯やスマホは動作がもっさりしていて、動画の再生など夢の夢のように感じられました。

ただしデメリットとして不便なものを便利にするというのは1個ずつしか便利にならない点があります。便利なものをいくら探したところで不便なものは減るわけではないと言うことです。

どれだけスマホが便利になったとしても、雨が降ったら傘を持っていかなければならない、というようなめんどくささはつきまといます。

ですからもう一つの方法として不便なものに慣れていくという考え方があります。

いま私が実際に使っている電話は、ボタンの押し間違いがよくあったり動作が重かったりしてまぁまぁめんどくさいわけですけれども、それに慣れることによって他のものがそこまで不便に感じなくなってきた感覚があります。

めんどくささに慣れると他のめんどくさいことがさほど辛くないということです。不便なものに慣れるというのは自分の感覚を変えるってことなので、自分の手に触れるもの全てのめんどくささが減ります。

そういう意味で使う道具を選ばない、めんどくささに慣れるということも1つのライフハックなのではないかと考えています。