便利になっても幸福にならなかった

不便であるより便利であるほうが良いのは当たり前ではありますが、便利になったからといってハッピーにならないというのが日本に生きる私たちの悩みなのではないかと考えています。

基本的に今の日本は豊かで便利です。これ以上便利にするには、たまにしか起こらないレアケースの不便を解消して便利感を演出するしかありません。

たとえば深夜2時にちょっと食べるものが買える店があればいいなというレアケースにおいては、24時間営業のコンビニはとてもありがたい存在です。しかし実際に深夜のコンビニが便利だと思うのは一年に数回しかないのではないでしょうか。

そして便利になった結果、誰かの幸福感がものすごく高まったということはあまりなさそうです。

便利になった分価格を上げることができて従業員の給与が高くなるのであればいいですが、実際にはそうではないのです。コンビニでは労働者を最低賃金で雇ったりオーナーが身を削って働いて24時間営業という便利を維持しています。

このように、便利になっても幸福にならない状況がコンビニに限らずいろいろな所で起こっているようです。

何かを追い求めるのではなく今の状況を認めることことでしか幸福感を高めることができないような環境にあるのかもしれません。