子どもは遊ぶのが好きではない

大人は、子どもがただただ遊ぶのが好きなのだと勝手に思いこんでしまうものです。

そうではなく、子どもは遊びよりももっと真剣なものを求めていることを忘れてはいけないと思います。

子どもは自分自身で、自己中心的な遊びをしてしまうことを自覚していますし、そこから卒業して自立した大人になりたいと考えています。

だからこそファッションや音楽など「子ども向け」のラベルがついたものを避けるようになります。

ぼくを含めた大人もみな、かつて自分が子どもだったときは早く大人になりたいと願っていたはずです。

大人ができることは、ごまかしのない本物を体験させてあげることです。たとえば子どもの時こそ良いものを食べさせ、重大な責任のある仕事を任せ、失敗を自分で修復する機会を与えるべきです。

勉強でいうなら勉強自体の面白さを味わってもらうことが重要で、そのためには大人が「ここがテストに出る」というような誘導をする必要はないのではないかと考えています。