人以外が売上を生み出す

自分の給与の3倍分働かなければならないということがよく言われますし、従業員一人あたり利益のような指標もあります。

「仕事は人がするもの」という固定観念がありますが、実際のビジネスでは人以外の部分、たとえば仕組みやネームバリューの力によって稼いでいる部分もあるのではないかと思います。

年商4,000万円のビジネスを、従業員4人で運営していたとします。

その場合、4人がそれぞれ1,000万円ずつ売上を立てているわけではないということです。

1,000(万円) × 4(人) = 4,000(万円)

もちろん、誰か一人が2,000万、残りの従業員が666万円というのも違います。

2,000(万円) + 666.6...(万円) × 3(人) = 4,000(万円)

イメージとしては、仕組みが800万円稼いで従業員がそれぞれ800万円稼ぐようなものです。

800(万円) + 800(万円) × 4(人) = 4,000(万円)

一人でやっている個人事業でも同じです。今の仕組みはそのままで全く別の人に替わってもらったとしても、売上はゼロにならないはずです。その人でなくても成立する部分が、人以外が稼いだ部分ということです。

そう考えると、人以外の仕組みが稼ぐ売上が多い方が良いのではないかと考えられます。

従業員側としては、売上のために働くというプレッシャーから解放され、自分なりの工夫をしたり創造性を発揮できるようになります。

経営者側は、平たく言うとどんな人材であろうとビジネスを回すことができるようになり、心のゆとりを持って従業員を雇うことができます。

「こんなに給料を払っているのに全然成果を上げてくれない」というような不健康な状態から脱却できるということです。