数字とあいまいに付き合う方法

いまの世の中の考え方は合理的思考に向かっているようでさほど合理的でなく、何よりも幸福度を高めていないという問題があるように見えます。

たとえば商品が安いか高いかといった話があります。「〇〇だからもっと安くできるはずだ」という考え方は一見合理的な根拠で数値化できているように見えますが、もっとあいまいに考えたほうが良いのではないかと思います。

数値化できない、あるいは数値化されているかいないかわからないものがあるからです。

たとえば飲食店の商品の値段が安いなら、従業員の教育に充てられる金額が削られているかもしれないのです。

個人経営の店だと嫌いな食材を抜いてもらうのはひと手間で済むものが、チェーン店だと大幅な手順の変更や複数人での対応が必要かもしれません。

このように何が数字と対応しているのかの関係はかなりあいまいで目に見えない部分も多いのではないでしょうか。

厳密にいうと、細かく追究すればできるかもしれませんが、細かすぎてそのコストに見合わないということです。

数字に対するもっとあいまいな付き合い方を学んでいきたいと考えています。