勉強に対する先入観を捨てる
われわれが当たり前と思っている「勉強」のイメージがあります。そのイメージが悪いせいで「勉強しても意味がない」というような教育への無関心が生まれるのは良くないと思っています。
これからの教育は昔のイメージとはかなり違うのだということを、最短でわかりやすく説明するにはどうしたらいいかとずっと考え続けています。
これまでの当たり前はどういうものだったのかを示すことで浮き彫りにできるかもしれません。
1. 座って授業を聞く
形式的な面でいうと、学校でも塾でも整列した机に座るというイメージがあります。
座って黙って授業を聞くという講義形式ということですね。
新しい教育では必ずしも常に座っている状態ではなく、地べたに座ったり寝転んだりすることもあります。机の配置も円形など様々な形が提案されます。
勉強自体が効率よく進むならば姿勢はさほど気にする必要はないという考えです。
2. 先生中心
講義を聞く以外の時間は、先生に指示された問題を解くことがあります。
何をやるのか、どういう方法でやるのかを先生が決めるというこれまでの当たり前です。
これからは生徒中心に、内容も方法も生徒自身が考えて自己決定していくスタイルも考えられます。
3. マルバツで評価する
マルバツをつけたり、点数化するのもこれまでは当たり前でした。これはあらかじめ大人が決めた正解に向かって勉強するということです。
現実には先がまったく予測できない、正解の見えない状況になっています。
ですから、他人から評価してもらうことではなく、自分で答えを探していく姿勢を身につけていくことが必要です。
これまでの勉強のイメージから、上の3つの特徴を無しにして考えたらどんな勉強の仕方があるでしょうか。