生産性とは何だったのか
生産性を高めることがもてはやされた時代は終わりに近づき、世の中の流れは"スローダウン"に向かっています。
私を含め、仕事を最適化することで生産性を高め、余った時間でコーヒーでも飲んでのんびりすることを夢見てきました。生産性ツールを使ってみたり、数値化するように心がけて生産性を高めようと試しましたが、実際にはいつまでやっても終わらないという虚無感だけが残りました。
一日に30個のタスクを達成したとしても、達成感を味わうのは難しいものです。なぜならホワイトカラーの仕事は30個という数字で数えることが意味をなさないからです。
たとえば一日5ページ描くマンガ家と一日に1ページ描くマンガ家ではどちらがいい仕事をしているかは、ページ数では計測することができないということです。どれだけいい仕事かは内容次第です。
数字で表すよりも、自分が納得できる言葉で表現することが重要だと考えるようになりました。
「今日は大事な資料を完成させられた」
といったように、数値化ではなく実感化が必要なのではないかと感じています。