クリスマスに欲しいものがない

生徒に話を聞くと、クリスマスに欲しいものは何かと聞かれても何も欲しいものがないということがよくあります。

お小遣いが多すぎて満たされているとか、最近の若者には覇気がないというわけではありません。

物質よりも情報や体験に価値があるという時代を象徴しているように思います。物質では心が満たされないことを直感的に理解しているのかもしれません。

経済的には満たされている一方で、精神的に満たされているかというとそうとも言えません。何に幸福を感じたらいいかがわからない、ある意味では非常に孤独で不幸な状況なのかもしれません。

どういう方向を目指しているのか自分でもわからないという状態だと思います。それはもちろん今の時代に限ったことではありませんが、現代の日本ではより自分の存在意義が見つけにくくなっているようです。

そういう視点を理解して、たとえ自分と違うとしても若者に対してどういう関わり方や教育ができるのかを考えていくべきです。

人から認められること、自分で自分自身を認められるようになることが必要なのだと思います。