懲罰制度に意味はあるか
死刑制度反対論者は、死刑には明確な犯罪抑止効果はないと主張します。確かに感覚的にも理解できます。少し調べてみると、死刑によって犯罪率が増えるか減るか、影響がないのかを判定するには情報が不十分だということだそうです。
死刑に限らず、懲罰的なシステムが本当に合理的かどうかを検討すべき時期にあるのかもしれません。
懲罰は報復を生む
懲罰についての研究があるか探してパッとすぐ見つかったのがこちらの北海道大学の比較的新しい研究です。
簡単に言うと、懲罰的なシステムは協力関係を阻害し、相手への報復を引き起こすということです。
相手のことを知ると
一方で、相手に関する情報があると協力関係は築きやすいようです。
信頼がある関係ならば、責任問題は生じないのではないかと感じていたことがなんとなく納得できるような気もしてきました。
教育の報復は
懲罰と教育は正反対の言葉であると思うのですが、今の日本では教育に懲罰が持ち込まれることが非常に多いような気がします。
子どもの時に受けた懲罰の報復を、大人になってから教育と称して子どもたちにしているのだとしたら、これほど恐ろしいことはありません。