一人の人間として認められたい

よくテストの成績がどうとか、学力がどうとかいう言葉が出てきますが、それは言葉にできない不安が漏れ出ているだけで、文字通りテストの成績を上げたいというのは少し違います。

それを忘れてしまったり、気づかなかったりして数字に縛られ始めると、つまらない、つらいという不幸がはじまるような気がします。

保護者

保護者のみなさんは、勉強がよくできることが本当に必要なことではないことはわかっているはずです。

くだけて言うと、お子さんに「ちゃんとしてほしい」という不安があります。お子さんが一人の人間として社会に出られるかどうか、その不安の矛先が成績に向かっているのです。

生徒

生徒からすると、勉強すれば一人の人間として、存在を認めてもらえるのではないかという期待を込めて勉強します。

認めること

どちらもよりよい方向に向かおうとする、良いエネルギーです。ここで考えてみたいのは、価値ある存在だと認めてあげるプロセスが必要なだけで、本当にテストの成績が必要なわけではないのではないでしょうか。

100点満点の何点を取れば良いという話ではなく、勉強を通して覚えたり考えたり感じたりすることができたら認めてあげることが本当に達成すべき目標なのだと思います。