指示命令が有効なのはいつまで?
以前、従順さはリスクになり得るという記事を書きました。
いつから主語が生まれるか
赤ちゃんの時は「〜しなさい」と子どもに指示を出すことも当然必要です。大人の友人同士では指示命令を出さないのですから、どこかに境目があるはずです。
おそらく、自我が確立する小学校高学年あたりから、子どもは指示に従うことに違和感を持ち始めるのではないかと思います。
自己と他者の区別がはっきりしないうちは主語もあいまいですが、自我が確立するにつれ「わたしは〜」という主語が生まれてきます。
その頃から、「(あなたが)〜しなさい」という主語が自分でないことへの違和感を感じ始めるのでしょう。
それ以降の関わり方
「〜しなさい」という関わり方は、よっぽど特殊な状況でない限り不適切になってくるようです。
主語が自分になるような関わり方が望ましいです。
「(あなたは)どう考えるの?」と聞けば「(私は)こう考える」という思考が働きます。
自己を認識している段階であれば、十分ひとりで考える力がついています。判断基準を他者に任せるようなことは少なくなってきます。
周りは本人の行動を鏡のように反射するような関わり方をするのが最も合理的な方法ではないでしょうか。