成績が下がることはマイナスか

テストの順位や偏差値は下がることがありますが、それは本当に成長していないことを意味するのでしょうか。

私は、成績が下がっていても、ほとんどの生徒が成長し続けていると考えています。日々学校の授業で新しい知識をインプットして、仲間とコミュニケーションをとっているのに、能力が低下していくことがあるでしょうか。

日々の積み重ねによって、教科の学習だけでなく、生活面でも成長しているはずです。

ここで社会人と対比してみます。彼らは日々成長しているかわからないですが、毎月継続して報酬を得ています。成長の評価は、長期的な視野で見られることが多いはずです。

それと比較すると、定期テストの成績で生徒ががんばっているか、成長しているかの判断を下すのは、あまりにも焦りすぎです。

成績が悪いことを叱ったり、罰を与えたりするケースが見られますが、そういう風にして強制したり管理された勉強をすることで、学ぶ力は低下します。自分で考えることをやめて、言われたことをやる能力だけが染みつきます。

適切でない評価方法で学ぶ力の成長を止めるよりも、学習自体の楽しさを経験してもらって、より自分から考えられるように寄り添う方が効果的だと考えています。