学習能力と同じくらいアンラーニングも重要

知らないうちにでき上がった固定観念を、意図的に忘れていくことが大切だと思っています。学んだことを意図的に忘れることをアンラーニングと呼びます。

知らず知らずのうちに、相手と共通認識がずれてしまっていることがあります。

たとえば「高い学歴と高い収入は相関がある、だから勉強をしっかりしよう」というようなことを言ったとします。

これはお金に価値を置くという共通認識を持っている相手にだけ通じる意見であって、お金に価値を感じていない相手には全く伝わらないものです。

勝手な共通認識を持たないよう、自分が学習してしまっていることを洗い出してアンラーニングしていく必要があります。

忘却との違いは、意図的に学習したことを捨てていくという点にあるとのことです。

ところで、アンラーニングは「学習棄却」あるいは「学びほぐし」という訳があてられていますが、どちらも悪くはないですがしっくりとこない言葉です。

私自身も少し考えてみましたが、「逆学習」「企図忘却」などどれを取ってもいい感じがしません。いつかふさわしい訳語が生まれたらいいなと思っています。