入試をノスタルジーの彼方に

教育は30年前の常識から抜け出せないと言われることがあります。30代から50代の保護者が自分の受けた教育が常識だと主張するので、新しい時代の新しい教育を受け入れることができないからです。

苦しみながら勉強して、合格発表で喜んでなどという一連の流れが悪いものとは言いませんが、もはや過去の遺物として懐かしく感じるくらいに変革していった方が良いのかもしれないと感じることがあります。

教育以外の時代の変化と同じように、昔はそんなことをしてた時代もあったなぁというノスタルジーに追いやるほどに教育は変わっていく必要があるのではないでしょうか。

たとえば携帯電話でいうと、いまでこそリアルタイムでプッシュ通知が送られてきますが、かつてはメールが届いているかどうか毎回受信箱を確認していた時代もあったなぁというノスタルジーがあります。それと同じように、「昔は受験というものがあって、合格発表でドキドキしたものだな」と感じられるくらいに教育の形が変わってもいいのだと思います。

時代が変われば新しい方法が必要になります。いつまでも以前の方法にこだわり続けるのではなく、思い出は思い出として、どこかで踏ん切りをつけなければなりません。