従順であれと言われ、マニュアル人間と言われ

学生時代は忘れ物をせず遅刻をせず、覚えろと言われたことを覚えるのが評価されます。それにもかかわらず社会人になって言われたことだけやっていると自主性がないとかマニュアル人間だと言われます。これでは一体どうやって生きていったらいいのかわからなくなってしまいます。

今あるペーパーテストでは従順さを評価せざるを得ないという限界があります。現行の受験システムがそうなっているのだから仕方ないと諦めるのではなく、大人がそんな教育環境を作っていていいのだろうかという疑問をもつ必要があるのではないでしょうか。

加えて、生徒にも承認されたいという欲求があることを忘れてはいけません。言われた通りにやれば評価してもらえるということがわかればその通りやろうとします。周りの人間が従順さを求めれば従順なマニュアル人間ができあがるのです。

教育は特別なことを「する」ではなく、子どもや若者を悪い方にコントロール「しない」という風に考えても良いのではないかと思っています。