楽しさと快感がデザインされていない勉強法では続かない

ネットで勉強法を検索することができるようになり、塾や予備校の先生でない一般の保護者の方も勉強の進め方を設計できるようになりました。

一方で最も重要であるにもかかわらず見落とされがちなのは、楽しさや快感を組み込むという点です。ポジティブな感情はおまけではなく必須の要素だと考えるべきだと思いますが、その視点を持って勉強を設計することはなかなか難しいようです。

楽しさや快感とは何かというと、もちろんふざけて面白おかしいのではなく学ぶこと自体の楽しさです。理解できなかったことができるようになったり、納得してなるほどと思えたりする楽しさです。

そのようなポジティブな感覚を伴った学びは定着しやすいものです。遊びで楽しくやることはあっという間に効率的に身につくことを考えたら、極めて当然のことです。いかに他人から見て合理的な方法でも、本人が嫌々やっているのでは効率が悪く結局合理的ではないのです。

塾や学校という専門的な場所だからこそ、教務力は当たり前として楽しさと快感のデザインができているかが腕の見せ所なのかもしれません。