建築もインテリアも100%丸投げすることはできない

グラフィックデザインもそうですが、建築やインテリアが自分の専門外だからといって100%専門家に丸投げすることは不可能だと考えています。

通路をどう設計するか、どういったイスを選ぶかということはマーケティングや広告にも大きく影響されるものだからです。

たとえば一口に学習塾といっても、進学するエリートを養成する塾なのか、学校の定期テストで学年順位半分以上を目指す補習塾なのかで意図が変わってきます。さらに塾長個人の方針によっても集めたい生徒は異なるので、それに伴って広告の作り方や写真の選び方、コピーの書き方も変わってきます。

生徒がどう歩くとか、その場所でどれくらい快不快を感じるのかという物理的・心理的な導線を細く設計するには現場の感覚が必要です。完全にリラックスしてプライバシーが守られる空間にするのか、リラックスはできるがある程度緊張感のある状態にするのかはコントロールするということです。

専門でない分野でもある程度の時間をかけて勉強したり、情報収集をする必要があるのではないかと思います。