自分が「知らない」を言える環境を作る

正解はそれぞれの人の中にしか存在しないという前提ならば、何かを「知らない」という言葉は自然に出てきます。何かを知っているだけで価値があると考えることは今の時代ではなかなか難しくなってきています。

勉強においても同じで、学習者に対して「知らない」と言えるようになるべきだと思っています。

しかし「知らない」と言ったあとの対応が重要で、答えに導く問いかけをすることで相手が自己解決できるような、一番いい形になるようにサポートします。

自分自身が知らなくても、相手に答えを構築させるような問いかけは可能です。

極端に言うと、「何がわからないのか」がわかれば解決したのとほとんど同じです。三角形の面積の問題がわからないのであれば、底辺か高さのどちらかがわからないということで、そこに本人が気がつけば自己解決まであと少しです。

ですから、何がわかっていないのかを認識させるように問いかけをするということですね。

相手を支配するような関わり方をしていると「知らない」と言ったら猛反撃にあうかもしれません。何かを知っているという権威性で相手を依存させず、普段の関わりから「知らない」といえる人間関係を作っていくことが必要なのではないでしょうか。