自己評価を促す問いかけ

いきなり生徒に自己評価をするように言ってもなかなか難しいものです。だからこそ、講師は上手に問いかけで引き出していかなければなりません。

個々のアクションごとに問いかける

たとえば90分の授業の終わりに、「今日の勉強を自己評価してみて」といっても生徒はなんと答えたらいいかわからず困惑します。

もっと細かく、問題を解いて一区切りついたときに「どんな感じ?」と聞くと自己評価を引き出しやすいです。

答えやすい問いから

「どんな感じ?」というオープンクエスチョンではなく、クローズドな問いかけから徐々に引き出していくのも有効です。

YES/NOで答えられる質問はクローズドクエスチョンと呼ばれています。たとえば「順調に進んでる?」というのは、「はい」「いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンです。

「今日の集中力は5段階のどれくらい?」という質問の仕方もできます。

これらは選択肢があらかじめ用意されているので、答えるハードルは低いです。

状況によって、クローズドクエスチョンで答えやすい状況を作ってから徐々にオープンクエスチョンで話を広げていくというのが良いでしょう。

質問の内容の質を高める

他には「今日の勉強をひとことで言うと?」というように、少しゲーム性を持たせた問いかけも有効です。

自己評価が低くなりがちな場合には、「今日の勉強でよくなったか悪くなったか」という問いかけをしてみるのも良いです。

自分なりの質問ネタを持っておく

様々な質問をしていく中で、自分がしやすい質問をストックしていったり、他の先生の様子を見て真似てみたりしながら自分なりの問いかけスキルを磨いていくと良いでしょう。